三菱電機とパナソニックが共同で推進している、音声読み上げ商品の普及活動がIAUDアウォード2013 金賞を受賞
IAUDアウォードは、民族、文化、慣習、国籍、性別、年齢、能力等の違いによって、生活に不便さを感じることなく、“一人でも多くの人が快適で暮らしやすい”UD社会の実現に向けて、特に顕著な活動の実践や提案を表彰する制度として2010年に創設されました。
三菱電機とパナソニックは、高齢者や機器の操作が苦手な方をサポートする機能として音声読み上げ機能を搭載した商品を各々、開発、販売しています。両社の音声読み上げ機能が標準搭載されたテレビに対する視覚障がい者の期待は大きく、両社はその有用性をより効果的に広めるため、共同推進体制を構築して、音声読み上げテレビの存在を広く視覚障がい者の方々にお伝えし、そのメリットを享受いただくために、次のような活動を推進しています。
1.実機体験会や商品紹介の実施
2.音声読み上げ機能を紹介した冊子制作、全国量販店への配布
3.操作方法を掲載した専用サイト「音声読み上げポータルサイト」の開設・運営
【IAUDアウォード2013審査委員会の審査講評】
家庭用テレビにおける音声ガイド機能の利点を実証するために、競合企業2社が取り組んだ特別なコラボレーションです。この取り組みは、両社のユニヴァーサルデザイン及び社会貢献活動での業績をベースにして、視覚障害者に便利な技術を導入した商品体験会の実施を中心としています。体験会は2013年3月までに113会場で実施し、5,672名が参加した大規模なもので、さらに他企業の参加も推奨している「音声読み上げポータルサイト」も設立しています。また、テレビだけでなく音声読み上げ機能がついた他の家電商品までジャンルを広げて推進しています。
家庭用情報機器への音声読み上げ機能の搭載は、視覚だけでなく移動に制限のある障害者など多様な人々にとって便利であり、商品やサーヴィスのアクセシビリティを拡大する重要な手段です。三菱電機株式会社とパナソニック株式会社が、簡単には情報にアクセスできない人々に有益となるよう、ビジネスの障壁を超え共同で取り組んだことに、審査員は深く感銘を受けました。
この取り組みはインクルーシヴな考え方の模範であり、今後のIAUDにとって重要です。情報や専門知識を共有し、共にUD社会を実現する、このような実例を、他の企業にも大いに推奨します。
【国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)について】
ユニヴァーサルデザインのさらなる普及と実現を通して、社会の健全な発展とくらし創りを目指す活動体として、2003年11月に設立された国内最大のUD推進団体。正会員98社、準会員15団体、賛助会員90 (2013年11月21日現在)。
詳細は下記のURLから確認いただけます
IAUD公式サイトURL